THE JACK AND JIM SHOW(ユージン・チャドボーン, ジミー・カール・ブラック)@東高円寺U.F.O.CLUB

昨日は20代最後の日。ということで何だか久しぶりにギターもののライブを観たくなったので、ほとんど予備知識無かったけどこのページの告知が気になってユージン・チャドボーンを観に行った。つちのこ旅行の疲れからか風邪をひいてノドが熱くなってきていたが気づかない振りして東高円寺へ移動。
対バンは中原昌也ジム・オルークの即席?ユニットSUICIDAL 10CCと、関西のオシリペンペンズSUICIDAL 10CCはそのダジャレのユニット名(Suicidal TendenciesってハードコアのバンドとI'm Not In Loveの10ccを掛けていると思われる念の為)だけで十分役目を果たしてるね。中原氏は相変わらず意味不明に鋭い眼光を放ちつつ電子音を鳴らしていたのが面白かった。オシリペンペンズは初めて観たけど、ベースがいない分ゆらゆら帝国よりも音がスカッスカでタイトなのが格好よかった。ギターが地味にネジれてて気になるのでもう一回ちゃんと見てみたい。そういえば帰りの丸の内線のホームでゆらゆらのベースの人がうろうろしてた。何してたんだろう。

で、チャドボーン。下の動画のようにバンジョーとボ・ディドリーのような四角いエレクトリックギターを持ち替えて演奏。告知のプロフィール通りギターの腕前も変態的にうまかったけど、それよりもダニエル・ジョンストンを彷彿させる高い声のスウィートな歌声に魅かれた。多分いろいろカバー曲を歌ってたと思うんだけど、スモーク・オン・ザ・ウォーター以外は曲名分からなかった;;ドラムのジミーはパッと見ザッパのファーストに参加してた頃の面影は無いくらいのおじいちゃんなんだけど、押し引きを踏まえた味わい深いプレイ。ドラム叩くだけに飽き足らずに猥雑なカントリー・ブルースを塩辛い歌声で熱唱してくれた。




年をとっていくのはやっぱり恐怖を感じるし新しいことを始める勇気も無くなってくる。一方でこうやって禿げたりヨボヨボになっても現役で最高にブルースしてる人たちを見ると勇気づけられる。若さに全ての価値を置く必要は無いんだよな。人生の節目に彼らのステージに出会うことができて良かったと思う。